介護や子育てで自信をなくす理由。自己効力感を育てる4つのポイント

医療・介護・福祉・教育。


人に関わる対人支援のお仕事をされている方が
受講くださる方には多いので
こんなお話はよく耳にしています。

利用者さんには優しくできるのに
家族にはできないんです!

仕事では話を聞けるのに
子どもにはイライラしてしまうんです!

支援者なのに対応に自信なくて…
落ち込みます…


わかります(泣)


仕事では
利用者さんの話を落ち着いて聞ける。

相手の気持ちを
受け止めようとできる。

「そうだったんですね」
穏やかに寄り添える。

でも家に帰ると
子どもが宿題をやらない!
何度言っても動かない!

思わず「早くやって!」
なんて強い口調で言ってしまう・・

そして言ってしまった後から
「私、母親失格だな」
と落ち込んじゃう・・


介護職や看護職の方なら
職場では高齢者に
優しく声をかけられる。

何度同じ話を聞いても
受け止められる。

なのに
自分の親が相手になると
「さっきも聞いたよ」
なんて言ってしまう。

なんで家族にはできないんだろ。
って自分を責めちゃう。。


誰にでも同じようにケアできるか?
って、できないんですよね。。


仕事では一定の距離があります。


勤務時間もあります。
一人で背負うわけでもありません。

でも家族って
感情も責任も期待も。
どうしても強くなりがちです。


病気になってしまった家族
介護状態になった両親。


病気する前、
衰えていく両親が元気だった以前の姿。


そういうのも私たちは
ありありと知っていますよね。


なんでこんなことに・・
その家族の状態が受け入れられなかったり



そうなる前に何かできたのでは?
なんて支援者は考えることができると
自分を責めてしまったり。



お仕事では
お相手の以前の姿というのは
想像の世界だったりしますが
家族はずっと一緒に過ごしてみてきた!
だから感情も期待も入りやすいのです。


同じようにできなくて当然なのです。

私たちは、つい

できなかったことばかりに
目を向けてしまいます。


そして
もっと頑張らなくちゃ!
私の関わり方が悪いのかもしれない・・
やっぱり向いていないのかな・・


自分を責めてしまうことだってあります。
自己効力感というのも関係していたりします。


自己効力感というのは
簡単にいうと
私にもできそう!
なんとかやれそう!
そんな感覚が持てることでしょうか。


だけど
育児や介護、家族のケアって
自己効力感が育ちにくい
自己肯定感もさがりやすい環境でもあります。


一つの理由に
成果がとても見えにくいからです。
テストなら点数があります。
仕事なら評価があります。

でも
育児や介護って
そういうのがわかりにくいです。


今日もご飯を作った。
病院へ付き添った。
家族の予定を調整した。

思い出してみれば
日々めちゃくちゃ
たくさんのことをしているのに


毎日のことになりすぎて
自分では当たり前になってしまってますよね。



そして
私、何もできていないなと感じてしまう。

家族を大切に思う人ほど

できたことよりも
できなかったことに目が向きやすいものです。


今日
仕事を終えて
ごはんを作って
頼まれていたこともして
やさしくできた時間もたくさんあった。


なのに

一度強い口調になった
あのことが気になる。


たくさん話を聞いた。
笑った時間もあった。

なのに
最後にイライラしてしまった
そのことが頭から離れない・・


できなかった瞬間だけが
大きく見えてしまう。


そうなると私はダメだ・・・
みたいな結論に陥りがちになるのです。



まわりの人から
よく毎日頑張っているよね!
なんて言われても
素直に受け取れないこともないですか?

「いやいや!全然なんです!」
「みんなやってることですから」
「私なんてまだまだです!」
そんな言葉が先に出てきちゃう。

これも
自分自身の頑張りや
成功体験を十分に
受け取れていない状態です。

無理に自信を持とうとすることじゃなく
「今日もやれていたこと」
に気づくことが必要なのかもしれません。


どうしたら
「私には無理かも・・」

ではなくって
私にもできるかもしれない!!
という感覚を持てるのでしょうか。


私にもできそうを育む4つの要素
をお伝えしたいと思います。

目次

私にもできそうを育む4つの要素

 ①できた!という小さな体験

まず一番大切なのが
なんといっても小さな成功体験!

成功体験は
大きな成果や特別な出来事ではありません。

子育てや家庭のことって
やって当たり前と思い達成感を得にくいですから


目標を徹底的に
【今、目の前のこと】に下げてみましょう。


【丁寧な暮らしをする】とかじゃなく
今日、溜まってた洗濯物を回した!
夕飯に具沢山の味噌汁を作った!
こういうので十分OK!!


今日も私、ちゃんとやってる!


そんな日々の小さなクリアの積み重ねこそ
私ならこれくらい回せる
みたいに安心感と自信につながります。

 

 ②自分と似た人の体験

専門用語では【代理経験】なんていいます。


自分と似た経験をされてる人を
見てみましょう!というところ。


気をつけたいのは
あまりに遠い雲の上のような人を見ないこと。


今はSNSなどで目にする機会は多く
なんでも上手くいってる様子(そう見える様子)と
比べて落ち込んじゃうことにもなりかねません。


 同じようにワンオペなのに
楽しそうに子育てしてる友人


とか、ちょっと先にある
自分のいいな♪を叶えている人を知る
また、どうしてるか聞けると


「私もこれならできるかも」
そんな気持ちもわきやすいですよね。

完璧な人の話より
悩みながらも歩んでいる人の話の方が
私たちの心も動くかもしれないですね♪

③大丈夫だよ!ありがとう!言葉をエネルギーにする

三つ目は
応援の言葉や認めてもらえる体験です。



「よく頑張っているね」
「助かったよ」
「ありがとう」
「そのままで大丈夫だよ」


そんな言葉に救われた経験はないでしょうか?


対人支援職をされてる方は
相手を励ましたり認めたりすることは得意です!

でも
自分自身には厳しい言葉が多くなり
周りから認められていても
受け取れないこともあります。

意識して自分にも
やさしい言葉をかけてあげること
過去のうまくできたことを
思い出すというのもいいです。

④ホッとできる心とカラダ

そして最後が心とカラダの状態。

疲れ切っている時。
寝不足の時。
余裕がない時。

そんな時って
本当はできることまで
無理かもしれないと感じやすい・・

少し休めた時。
安心できた時。
誰かに話を聞いてもらえた時。
心と体がゆるんだ時。

私たちは
なんとかなるかもしれない!
そう思えることもありますよね。

③、④なんてまさにタッチケアですね。



実際に
自分はできる!と思える感覚。
自己効力感のレベルというのは
困難に直面したときの行動やメンタルに影響します。


課題へのチャレンジ!
ということでいえば


自己効力感が高い人は
難しそうなことにも面白そう!
と挑戦するのに対し


自己効力感が低めの人は
最初から無理だ~と
諦めて避けやすかったり。


失敗したときも
自己効力感が高い人が
再トライする、
あるいはまた別のチャレンジをするのに対し


自己効力感が低めの人は
すぐに心が折れてしまいやすい傾向に。


ストレス度も変わりやすいです。

もっと自信を持とう!
そんなことを言いたいのではなく

育児や介護
そして人を支える仕事をしている方ほど
自分が思っている以上に
頑張っているということです。


毎日向き合い
悩みながらも考え
それでもまた次の日を迎えている。

その積み重ねって
決して当たり前ではありません。

つい私たちは
できなかったことに目を向けがちですが

今日は少しだけでも
私もよくやってるなって
自分をねぎらってあげてくださいね。



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