子育て・介護・仕事…なぜ私たちは矛盾する気持ちを抱えるのか

今日は
娘が就職試験のために県外へ出かけていきました。

ちょうど私も学び場に向かうところで
全く同じ時間の電車に乗りました。
ふと頭をよぎったことがあります。

「もしかしたら
このまま県外で就職するのかもしれないんだよね・・」


今までも何度となく
考えたことのあるはずの未来でした。

今日はなぜか
急に現実味を帯びて感じたのです。

娘には
自分のやりたいことを叶えてほしい。
自分らしい人生を歩んでほしい。
どんな選択も応援したい。



そんな気持ちは
今も全く変わりません。

でも同時に
とても寂しくなりました。


こういう相反する感情を同時に抱く状態
「アンビバレント」

私たちは案外
日常の中でよく経験しています。

子どもには成長してほしい。
でも離れていくのは寂しい。


親には元気でいてほしい。
でも介護の負担に疲れてしまう日もある。



新しいことに挑戦したい。
でも失敗は怖い。



自分の時間がほしい。
でも家族との時間も大切にしたい。



どれも矛盾しているように見えます。



どちらか一方が本音で
もう一方が間違いというわけでもありません。

どちらも本当の気持ちなのです。

目次

子育てや介護で感じる心の揺れ

私はこれまでタッチケアや子育て支援
そして多くの女性のご相談に
関わってきました。

そこで感じるのは
多くの方が自分の気持ちに
戸惑っているということです。

「子どもは大切。でも一人になりたい」
「親を大切にしたい。でも介護がつらい」
「家族が好き。でも自分の時間もほしい」



そんな気持ちを抱くと

「こんなことを思う私はダメなのではないか」

と自分を責めてしまう方も
いるかもしれません。

でも、それは自然なこと。
大切に思っているからこそ心が揺れるのです。

どうでもいい相手や出来事なら
そこまで悩むことはありません。

大切だからこそ
嬉しい気持ちも
不安な気持ちも


期待も
寂しさも
同時に生まれてきたりします。

感情を白黒つけなくてもいい


私たちは何かと答えを出したくなります。

嬉しいのか悲しいのか。
やりたいのかやりたくないのか。
好きなのか嫌いなのか。

でも
どちらとも言えないことだって
たくさんあります。

応援したいし寂しい。
感謝しているし不満もある。
頑張りたいし休みたい。

そんな気持ちは
全然おかしなものではありません。

無理にどちらかを
消そうとしなくてもいいですよね。

「応援したいと思っているんだな」
「寂しいとも感じているんだな」



自分の気持ちをそのまま認めてあげるだけでも
楽になることもあります。

心の奥には言葉にならない気持ちがある


今回のちょっとした日常を通して
改めて感じたこと。

人の心は表面に
見えているものだけではないということ。

これは他の人との関わりでも
同じかもしれません。

元気そうに見える人にも
不安がある。

「大丈夫です」と言う人にも
悩みがある。

笑顔の奥に
寂しさを抱えている人もいる。

だから、
目の前の言葉だけでなく
その人の背景や気持ちにも
目を向けたいと思うのです。

タッチケアが教えてくれたこと

タッチケアの中で
言葉では表現しきれない感情に
触れることがあります。

「大丈夫です」
と言いながら涙がこぼれる方。

「特に悩みはありません」
と言いながら
触れ合いの中でホッと表情がゆるむ方。

人の心は思っている以上に複雑で
豊かなもの。

自分自身に対しても
「こう感じてはいけない」

ではなく
「そんな気持ちもあるんだね」
と優しく声をかけてあげたいものです。

さいごに

娘の就職試験をきっかけに
私は応援したい気持ちと
寂しい気持ちを同時に感じました。

そのどちらも
大切な気持ちなのだと思いました。

子育てでも。介護でも。
仕事でも。


人生の中で起こる場面で
私たちは矛盾する感情を
抱えながら生きています。

「そんな気持ちもあるんだな」

まずはそこを受け止めることからですね。




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