感情を表現することと感情的になることは違う|人間関係がラクになる伝え方

「大丈夫です。」
誰かに心配されても
ついそう答えてしまう。
本当は少し疲れている。
本当は悲しかった。
本当は寂しかった。
それでも
「大丈夫」と言うことが当たり前になっていませんか?
嬉しい、楽しいという感情は
素直に表現できるのに
不安、悲しさ、怖さといった感情になると、
「これくらい我慢しよう。」
「言わない方がいいよね。」
そうやって飲み込んでしまう方は少なくありません。
この「感情を飲み込むクセ」が
人間関係を少しずつ
難しくしてしまうことがあります。
「今、どんな気持ちですか?」と聞かれて答えられますか?
ある本に
こんなことが書かれていました。
人間関係がうまく築ける人は
感情を上手に扱える人。
そして、
「今、どんな気持ちですか?」
そう聞かれたとき
すぐに答えられる人は意外と少ないそうです。
「えっと……。」
そんなふうに考え始めた時点で
心から頭へ関心が移っているのだといいます。
私たちは
「どう答えたらいいだろう。」
「こんなことを思う私はおかしいかな。」
と考え始めると
本当の気持ちから少し離れてしまいます。
タッチケアは「心の声」を聴く時間
タッチケアというと
「癒される」
「リラックスできる」
そんなイメージを
持たれる方が多いと思います。
もちろん!それも大切な効果です。
でも
私がもっと大きな意味を感じているのは
自分の感情に気づきやすくなること。
セルフタッチで胸に手を当てたり
腕を優しく包み込んだりすると、
「肩に力が入っていた」
「呼吸が浅くなっていた」
「脈が少し速い」
「手に汗をかいている」
「胸がギュッとしている」
そんな身体のサインに
気づくことがあります。
身体はとても正直!
口では「大丈夫」と言っていても
身体は
「本当は緊張しているよ」
「頑張りすぎているよ」
「少し休みたいよ」
そんなメッセージを
送ってくれています。
タッチケアを受けられた方からも
「自分では平気だと思っていたけれど
こんなに力が入っていたなんて。」
「触れてもらって初めて
息を止めていたことに気づきました。」
そんなお声をいただいたりします。
タッチケアは身体を癒すだけではなく、
心の声を聴く時間でもあると思っています。
言葉にできない感情に気づくために
「触れる」というアプローチを取り入れるのです。
感情を表現することと、感情的になることは違う
もう一つお伝えしたいこと。
それは
「感情を表現すること」と
「感情的になること」は違う
ということです。
感情的になるのはよくない!
そう思っている方は
多いのではないでしょうか。
- 場の空気が悪くなる
- 恥ずかしい
- 大人げない
- 収拾がつかなくなりそう
そんなイメージがあるため
感情そのものを
抑え込もうとしてしまいます。
でも
この二つは全く別のものです。
子どもへの声かけで考えてみると…
例えば
子どもが夜遅くまでスマホを見ているとします。
一つ目は
「もう!何時だと思ってるの!
いい加減にしなさい!」
と感情に任せて怒鳴ってしまう。
そうすると
子どもは反発したり
黙り込んだりしてしまうかもしれません。
これは
感情に飲み込まれている状態です。
二つ目は
「明日も学校あるんじゃない?」
「目が悪くなるよ。」
と遠回しに伝える。
でも、本当に伝えたいのは
「スマホはよくない」
ということではなくって
「あなたの体が心配。」
という気持ちではないでしょうか。
遠回しな言葉では
その本当の気持ちが
伝わらないことがあります。
そして三つ目。
「最近、寝不足そうだね。私は体調が心配なんだ。」
そう、自分の気持ちを素直に伝える。
これは「アイメッセージ」と呼ばれる伝え方です。
もちろん
一度で子どもがスマホをやめるとは限りません。
でも少なくとも
「怒られた。」
ではなく
「心配してくれている。」
と受け止めてもらいやすくなります。
これは感情的になったのではなく
自分の感情を表現したということです。
人間関係は、自分の感情に気づくことから始まる
人間関係で大切なのは
感情をなくすことではありません。
自分の感情を知り
適切に伝えられること。
そして、
相手の感情にも目を向けられることです。
でも、自分の感情に気づけないままでは、
相手の気持ちを理解することも
難しくなってしまいます。
だから私は
タッチケアは
「触れる技術」を学ぶだけではなく
自分の心や身体のサインに
気づく力を育てるものだと考えています。
今日、少しだけ自分に問いかけてみませんか?
「あなたは今、どんな気持ちですか?」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
そんなときは
少しだけ胸に手を当ててみてください。
呼吸はどうでしょう。
肩に力は入っていませんか。
心臓は静かですか。
身体はいつも
言葉より少し早く答えを知っています。
その身体の声に耳を傾けること。
それは
自分を大切にすることにつながります。
そして
自分を理解できるようになると
大切な人との関係も
少しずつ変わっていきます。
まずは今日
自分の身体にそっと触れながら
「私は今、どんな気持ちなんだろう。」
そんな時間をつくってみてくださいね。
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ご活用くださいね!

