頑張っているのに満たされない理由|心理学が教える「まだ足りない」の正体

毎日やることが終わらない。
家事や仕事に追われながら
子どものこと、親のこと
家族のことを考えている。

そんな毎日を過ごしている方も
多いのではないでしょうか。

頑張っているはずなのに
なぜか満たされない。

達成感がない。

もっと頑張らなきゃと思ってしまう。

実はその背景には
心理学や脳の仕組みが関係しているかもしれません。

今回は
「頑張っているのに満たされない理由」について
考えてみたいと思います。

目次

頑張っているのに満たされない人の共通点

私はこれまで
子育て中のお母さんや介護に関わる方
保育・医療・福祉など
人を支える仕事をされている方と
たくさん関わってきました。

そこで感じるのは
「頑張れない人」より
「頑張りすぎている人」の方が
圧倒的に多いということです。

朝からずっと動いていたのに
夜になると
今日も何もできなかったと思う。

誰かに感謝されても
「いえいえ、まだまだです」と返してしまう。

やることリストは
減っているのに達成感がない。

休んでいても落ち着かない。

一つ終わると次の課題を探している。

まわりから
「頑張りすぎだよ」と言われるのに
自分ではそんな気がしない。

もし一つでも当てはまるなら
あなたは十分頑張っている人です。

なぜ頑張るのをやめられないのか

では
なぜ私たちは頑張るのでしょうね。

もちろん!


夢を叶えたい。
成長したい。
誰かの役に立ちたい。
そんな前向きな理由もあります。

でも、
頑張り屋さんほど別の理由が
隠れていることがあります。

失敗したくない。
迷惑をかけたくない。
期待に応えたい。
ちゃんとしたい。
ガッカリされたくない。

そういった気持ちです。

責任感が強い人ほど
自分でも気づかないうちに
頑張ることが当たり前になっています。

だから休むことに罪悪感を感じたり
何もしない時間に
落ち着かなさを感じたりするのです。

頑張る理由の奥には「不安」が隠れている

頑張ることそのものが
悪いわけではありません。

問題は、頑張る理由です。

やりたいから頑張るのか。
不安だから頑張るのか。

ここには大きな違いがあります。

失敗したらどうしよう。
期待に応えられなかったらどうしよう。
迷惑をかけたらどうしよう。

そんな不安を感じると
人は頑張ることで安心しようとします。

頑張っているようで
本当は不安を追いかけている。
そんなこともあるのです。

心理学が教えてくれる「ネガティビティ・バイアス」

心理学には
ネガティビティ・バイアスという考え方があります。

人は本能的に
良いことよりも悪いことや不足していることに
意識が向きやすいというものです。

これは生き延びるために
備わった脳の仕組みとも言われています。

危険を見逃さないためには
必要な能力だったのです。


でもこの働きが
私たちを苦しめることにも。

9個できても1個の失敗が気になる理由

例えば
一日の中で嬉しいことが9個あったとします。

それでも嫌なことが1個あると
その1個ばかり思い出してしまう。

やることが10個あって9個終わっていても
気になるのは終わらなかった1個。

そんな経験はありませんか?
私はあります(笑)


頑張り屋さんほど
できたことよりできなかったこと。
成果より課題。
前進したことより不足していること。
に目が向きやすいのです。

だからどれだけ頑張っても
「まだ足りない」
を感じ続けてしまいます。

頑張り屋さんほど自分に厳しい理由

もう一つ
満たされない理由があります。

それは自分への接し方です。

「セルフコンパッション」という考え方。

セルフコンパッションとは
苦しんでいる自分に対して
親しい友人に向けるような思いやりを向けること。
そんな感じの意味です。

人には優しいのに、自分には厳しくなっていませんか?

あなたの大切な友人が
こんなことを言ったとします。

「今日、何もできなかったーー」

あなたなら何と声をかけるでしょうか。

「そんなことないよ」
「十分頑張っているよ」
「無理しないでね」


そんな言葉をかけたりしませんか?

じゃあ自分になるとどうでしょう。


「もっと頑張らなきゃ」
「まだ足りない」
「ちゃんとしなきゃ」


そんな言葉をかけていませんか?

人には優しくできるのに
自分には厳しい。

満たされなさの原因になっていることが
そういうことも少なくありません。

今日からできる小さな習慣

じゃあどうしたらいいでしょう。

大きなことを変える必要はありません。
やはり小さなことから。

今日できなかったことではなく
今日頑張ったことを思い出す。

朝起きた。
ご飯を作った。
仕事に行った。
親に電話した。
子どもの話を聞いた。
利用者さんに寄り添った。

どんな小さなことでも構いません。

私たちは
できなかったことを探す天才です(笑)

だからこそ。
意識して「できたこと」を
見つけてあげたいですよね!

自分をねぎらうセルフタッチ

もし余裕があったら
胸にそっと手を当ててみてください。


腕をさすってみてもいい。
深呼吸してみてもいい。

そして
「今日もよくやったね」
と自分に声をかけてみる。

タッチケアというと
誰かのために行うものと思われがちですが
自分自身への関わり方にも
活かすことができます。

頑張っている自分を認める。
ねぎらう。
そんな時間も大切なのです。

頑張りが足りないのではなく、受け取れていないのかもしれません

頑張っているのに満たされない。

それは
頑張りが足りないからではないのかもしれません。

むしろ十分頑張っている。

でも、自分の頑張りを受け取れていない。
認められていない。
そんな状態なのかもしれません。

だから今日くらいは
できなかったこと探しを
お休みしてみませんか?

そして
「私、今日も結構頑張ったな」
そんな言葉を自分にかけてあげてください。

その小さな積み重ねが
自分との関係を少しずつ優しく変えてくれるはずです。

こちらのセルフメンテナンスも
ご活用くださいね!

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